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月別アーカイブ: 2025年12月

第20回配管工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社Libero、更新担当の中西です。

 

1. 給湯システムの選択肢と指標
熱源はガス/重油ボイラ、電気温水、ヒートポンプ(EHP/CO2給湯)など。選定軸は①給湯負荷(同時使用率・ピーク流量)、②目標温度(一般給湯・厨房・洗浄)、③省エネ/ランニング、④CO₂削減、⑤更新性・保守、⑥給水水質(スケール/腐食)。負荷変動が大きい用途は変流量制御や貯湯併用でピークカットが有効。

 

2. ボイラ:効率と安全の両立
• 貫流ボイラ/貯湯式の使い分け。低負荷効率と応答性で最適化。
• 燃焼空気・排気の確保、ドラフトの安定化。給水処理(軟水・薬注)でスケール/腐食を抑制。
• 安全弁・膨張タンク・低水位保護は検査対象。伝熱面の定期洗浄で効率を維持。

 

3. ヒートポンプ給湯(EHP/CO2)❄️→♨️
• COPと外気温の関係を理解。冬期は負荷平準化と夜間蓄熱の併用が効果的。
• 貯湯槽容量と引き抜き温度ドロップの設計、逆流混合を避ける配管。
• 除霜サイクル時の出湯確保にバッファタンクや二重熱源を検討。

 

4. 循環・混合・バランス:快適性の心臓部
• 循環配管は“遠い蛇口が遅い”を無くす設計。動平衡弁/自動バランス弁で各枝を整流。
• 三方弁/サーモミキシングバルブで安定温度供給。戻り温度の監視で熱ロスを見える化。
• 膨張・配管伸びを吸収するスライド支持と膨張タンクを忘れずに。

 

5. 温度と衛生:リスクと運用ルール
• 貯湯温度は高めに管理し、末端は混合弁で快適温度へ。長期停止後は高温循環とフラッシングを実施。
• デッドレグ最小化、循環が切れない配管、断熱で温度低下を抑制。
• 厨房・洗浄は高温給湯の安定供給が品質を左右。⚠️

 

6. 水質・スケール・腐食対策
• 硬度が高い地域は軟水器やスケール抑制を検討。熱交換器は化学洗浄の手順を整備。
• 異種金属接触の絶縁、黄銅の脱亜鉛対策、SUSの応力腐食に注意。
• マグネシウム/アルミ陽極の管理(貯湯槽)。

 

7. 断熱・熱損失:配管と貯湯の二正面作戦
• 断熱厚は温度・外気条件・配管径で計算。断熱の切れ目やバルブ保温ボックスも忘れずに。
• 貯湯槽は熱橋を減らし、保温支持で連続性を確保。

 

8. 制御・計装:安定と省エネを両立
• 温度センサ(出湯・戻り・貯湯上下)、流量計、差圧計を配置。トレンドで運転最適化。
• ナイトセットバックやスケジュール制御、ピーク抑制でエネルギーコストを低減。
• 異常検知(温度下降・ポンプ停止・弁固着)をダッシュボード化。

 

9. 試運転・引渡し・O&M
• 洗浄→昇温→循環→安定化の順で試運転。末端温度と復帰時間を実測。
• 弁位置・設定値・配管表示を写真付きで台帳化。ユーザー教育で日常の運用ミスを防ぐ。
• 保守契約(年次点検・消耗部品交換・水質検査)をセットで提案。

 

10. まとめ ✍️
給湯は快適×衛生×省エネの三立が鍵。熱源・貯湯・混合・循環を一体で最適化し、温度の安定性と応答性で満足度を引き上げましょう。♨️✨

 

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第19回配管工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社Libero、更新担当の中西です。

 

1. 給水方式の全体像:建物条件で決める📊
給水はおもに直結給水(直結直圧/直結増圧)と受水槽方式に大別されます。低〜中層で水道本管圧が十分なら直結直圧。中高層やピーク時の圧力低下が懸念される場合は直結増圧(ブースタポンプ)、超高層や系統分割が必要な場合は受水槽+加圧給水が有効です。判断基準は、①本管圧・流量、②同時使用率、③建物高さ(必要静水圧)、④断水リスク・BCP、⑤水質維持の容易さ、⑥保守性・更新性の6点。🧭

 

2. 直結直圧・直結増圧の設計要点 ⚙️
• 本管圧の把握:昼・夕のピーク/オフピークで実測。最低圧でも上階器具の末端最低必要圧を満たすこと。
• 増圧ユニット:インバータ可変速で需要追従し、N+1冗長で停止リスクを低減。キャビテーション(NPSH)を回避し、サージタンク/アキュムレータで圧変動を緩和。
• ゾーニング:高層は減圧弁や中間受水で圧力区分。下層の過圧・水撃を防止。
• 逆流防止:水道側との境界に逆流防止装置(DC/HC 等)を配置。メンテスペース確保。🛡️

 

3. 受水槽・高置水槽:BCPと水質のトレードオフ 🧰
受水槽は断水時に貯留=事業継続性のメリット。一方で滞留・温度上昇による水質劣化の課題。対策として、①容量は24〜48h相当までに抑制(用途に応じ設計)、②循環・撹拌・底部掃流で滞留を減らす、③定期清掃・点検と越流・排水の動線を明確化、④温度上昇対策(断熱・日射遮蔽)を実施。点検口・梯子・照明・防鼠等の設備も安全第一で。🐭

 

4. ポンプ・配管・弁の配置:“流れやすい”より“運転しやすい”へ 🔄
• ポンプ室は吸込配管の直管長を確保。エア溜りや渦を避けるため拡散/整流を設計。
• ストレーナは差圧計付きで清掃時の指標化。バイパスを併設すると停止時間を短縮。
• 止水・減圧・逆止の三役は点検高さ(床上600〜1200mm目安)にまとめ、表示(流向・系統色)で運用ミスを防止。🏷️

 

5. 水質管理:配管材と運転の両輪 🧪
• 材質:飲料ラインはSUS304/316・架橋PE・銅等から選定。内面ライニング鋼管の赤水対策、黄銅の脱亜鉛対策を理解。
• 残留塩素・濁度の管理、長期停止時のフラッシング手順、末端温度の監視。
• デッドレグ(行き止まり)の削減と循環系の設計が、細菌増殖リスク低減に有効。
• 器具直近のフレキはSUSブレード/テフロン等を適材適所で。🧼

 

6. 計装・制御:安定圧と省エネの両立 📟
• 圧力センサは下流代表点に置き、PID制御でポンプ回転数を最適化。
• ナイトセットバック(夜間の設定圧低下)で省エネ、ピークカットで契約電力を抑制。
• 漏水監視:最少流量の異常検知、階別メータで漏れ位置の切り分けを容易にする。🚨

 

7. 施工・試験:品質を“見える化”する 📸
• 耐圧・気密試験は温度補正を記録し、保持時間と降下量を明記。
• 機器・弁は回転方向・全閉位置のマーキング、タグ番号で台帳化。
• 洗浄・殺菌は流速・時間・濁度(簡易でも)を記録。試運転チェックリストで機能確認。✅

 

8. トラブル予防と是正 🧯
• 水撃音→アレスタ・減圧弁再調整・開閉速度制御・支持強化。
• 上層の圧不足→系統分割・ブースタ増設・配管径見直し。
• 濁り・異臭→デッドレグ除去・フラッシング・材質見直し。🧰

 

9. チェックリスト 📝
• 本管圧・必要末端圧・静水圧計算
• ポンプ選定(Q-H/NPSH/騒音/冗長)
• 減圧・逆止・止水の配置とメンテ空間
• 材質・防食・脱亜鉛対策
• 水質維持(残塩/滞留/温度)
• 計装(圧力・流量・警報)と省エネ設定
• 試験(耐圧/洗浄)・台帳・表示

 

10. まとめ ✍️
給水は安定圧×水質のバランスが命。直結・増圧・受水の特性を理解し、ゾーニングと運転の可視化で、快適かつ省エネなシステムを実現しましょう。🚰✨

 

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