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月別アーカイブ: 2025年4月

第4回配管工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社Libero、更新担当の中西です。

第4回配管工事雑学講座
テーマ:配管トラブル対策編~詰まり・漏れ・凍結への緊急対応

前回は施工手順と品質管理ポイントをご紹介しました。今回は、日常や冬季に起こりやすい配管トラブルへの緊急対応方法を解説します!


1. 排水の詰まり対策

◎ 初期対応:目視と簡易工具

  • 排水口のトラップを外して髪の毛やゴミを取り除く。

  • プランジャー(スッポン)を使い、吸引と押し込みで詰まりを解消。

◎ 市販薬剤の使用

  • パイプクリーナーは説明書どおりに使用し、十分に換気を行う。

  • 酸性・アルカリ性それぞれの特性を理解し、素材に合った薬剤を選択。

◎ 専用通管ワイヤー

  • ワイヤーを配管内に挿入し、回転させながら詰まりを物理的に除去。

  • 無理に押し込まず、ゆっくり回しながら進めるのがコツ。


2. 漏れトラブルへの応急処置

◎ 元栓の閉栓

  • 家全体または該当箇所の元栓を確実に閉め、水の流入を止める。

  • 元栓の位置を事前に把握しておくと、迅速に対応可能。

◎ 応急パテ・バンド

  • 小さな亀裂や穴には、パテ状補修材を詰めて固める。

  • 応急バンドやシールテープで巻き付け、水漏れを一時的に止める。

◎ 部分交換の検討

  • 応急処置後は、早めに該当配管や継手を交換。

  • 長期放置は二次被害を招くため、専門業者に依頼しましょう。


3. 配管凍結への予防と解凍

◎ 予防策:保温・循環

  • 屋外や床下の配管には保温チューブや断熱テープを巻く。

  • 夜間の凍結予防に、微量の水を流し続ける「凍結防止流し」を実施。

◎ 解凍方法

  1. 元栓を閉め、凍結箇所を特定

  2. ドライヤーや温風ヒーターで温める(直火は厳禁)

  3. 水が流れ始めたら、ゆっくり元栓を開けて通水を確認

◎ 凍結による破裂対策

  • 凍結で破裂した配管は、速やかに破損箇所を切断・交換。

  • 再凍結防止のため、施工後は必ず保温材を再度巻き直しましょう。


4. 緊急時の連絡ポイント

  • 連絡先:弊社24時間緊急ダイヤルへご連絡ください。

  • 必要情報:住所・トラブル箇所・症状(漏水量、詰まり状況、凍結箇所)をお伝えいただくとスムーズです。

  • 初動対応:お客様ができる応急措置(元栓閉栓、パテ巻き)をお伝えし、安全確保を優先。


まとめ

  1. 詰まり:トラップ清掃→プランジャー→通管ワイヤー

  2. 漏れ:元栓閉栓→応急パテ/バンド→早期部品交換

  3. 凍結:保温材+凍結防止流し→温風解凍→保温再施工

  4. 緊急連絡:情報準備&初動対応で被害を最小限に

突然のトラブルこそ、落ち着いた初期対応が肝心です。ぜひ参考にして、万一の際には迅速に対処してくださいね!


次回の第5回は「新技術紹介編:スマート配管システムとIoTメンテナンス」をお届けします。どうぞお楽しみに!


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第3回配管工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社Libero、更新担当の中西です。

第3回配管工事雑学講座
テーマ:配管工事の施工手順と品質管理ポイント

前回は配管工事の種類と特徴をご紹介しました。今回は、実際の施工で押さえておきたい基本的な手順と、長く安心して使える配管にするための品質管理ポイントを解説します!


1. 施工前の準備・確認

◎ 図面と現場の照合

  • 配管ルート、器具取り付け位置、水圧計算結果などを図面で確認。

  • 現地の状況(梁・柱の位置、床・壁貫通箇所)と照らし合わせ、干渉がないかチェックします。

◎ 資材・工具の手配

  • 鋼管、銅管、塩ビ管、継手類、バルブ、支持金具などを種類・数量ともに手配。

  • バリ取り工具、配管ベンダー、圧着工具、シーリング材、漏れ検査機器も準備。


2. 配管の切断・曲げ加工

◎ 長さのマーキングと切断

  • 図面指示どおりにマーキング後、パイプカッターやチューブカッターで切断。

  • 切断面はバリ取りヤスリで丁寧に仕上げ、継手接続時のシール不良を防止。

◎ 曲げ加工(必要箇所のみ)

  • 銅管や軟質配管は配管ベンダーで曲げ、スムーズな流れを確保。

  • 曲げ半径は管種ごとの最小許容値を守り、折れや潰れがないように注意。


3. 配管の仮組み・支持金具設置

◎ 仮組みでルート確認

  • 継手を使わずに管を仮組みし、壁や天井とのクリアランスを再確認。

  • 問題なければ支持金具(チャンネルサドル、クランプなど)を取り付け。

◎ 支持金具の間隔

  • 給水配管:呼び径13~20Aで1.5~2m間隔、25A以上は1.2~1.5m間隔が目安。

  • 排水配管:縦引きは3~4m間隔、横引きは1.5~2m間隔で支持し、勾配を維持。


4. 継手・バルブの取り付け

◎ ネジ継手のシール

  • テフロンテープまたはシール材を適量巻き付け、ねじ込みで密閉性を確保。

  • 巻きすぎは逆効果になるため、規定回数を守って施工。

◎ 溶接・圧着継手

  • 鋼管溶接は溶接資格者がTIGまたはアークで施工。

  • 銅管の圧着継手は専用工具で適切な圧力をかけ、規定トルクで完了。


5. 試験・検査と仕上げ

◎ 水圧試験/漏れ検査

  • 給水配管は1.5倍設計圧力で30分間加圧し、圧力低下がないか確認。

  • ガス配管は専用検知器で漏れチェック、肥料ガスは石けん水検査も併用。

◎ 断熱・保温仕上げ

  • 冷媒配管や冷温水配管には保温材を巻き、結露防止と省エネを両立。

  • 結露テープやアルミ箔で仕上げ、外観も美しく整えます。


6. 品質管理のポイント

  • 記録管理:試験結果や使用資材、施工者名を記録し、トレーサビリティを確保。

  • 段階的検査:切断後、仮組み後、試験後の各段階でチェックリストを活用。

  • 教育・訓練:新人も含め、定期的に施工講習や安全教育を実施し、技能を維持。


まとめ

  1. 準備・図面照合で無駄・トラブルを防止

  2. 切断・曲げ・仮組みで正確なルートを確保

  3. 継手施工・試験は規定どおりに実施

  4. 保温仕上げで機能性&省エネを両立

  5. 品質管理で安心・安全な配管を提供

正確な手順と徹底した品質管理で、長く安心して使える配管設備を実現しましょう!


次回の第4回は「配管トラブル対策編:詰まり・漏れ・凍結への緊急対応」をお届けします。どうぞお楽しみに!


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