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日別アーカイブ: 2026年1月26日

第22回配管工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社Libero、更新担当の中西です。

 

1. 消火設備の役割と選定
建物の用途・規模・防火区画・収容人数・火災危険度によって、屋内外消火栓・スプリンクラ・泡消火・水噴霧・不活性ガス等を選定します。大原則は初期消火の成功確率を最大化しつつ延焼と人命危険を最小化すること。意匠・構造・電気と連動し、避難計画と消防活動空地まで含めて一体設計します。

 

2. 屋内消火栓:水量・圧力・操作性
• 放水量/圧力:標準は毎分130L級×2口同時など用途に応じ規定。ポンプ曲線で最悪点を満たすよう選定。
• 配管:主管は鋼管、耐食は亜鉛めっきや内面ライニング。デッドエンドを避け、末端に試験弁。
• 消火栓箱:ホース長・ノズル・バルブの点検高さ(床上800〜1200mm目安)と開口動線を確保。
• 起動:自動起動/圧力開閉器、起動信号は消防受信機と連動。停電時は非常電源で確保。

 

3. スプリンクラ:設計の勘所 ️
• 危険度区分(軽・中・高):散水密度と設置間隔が変わる。天井障害物と梁下の影に注意。
• ヘッド選定:ペンダント/アップライト/サイドウォール/ESFR等。感度(RTI)やKファクターを設計条件に適合。
• 水源:受水槽/高置水槽/ポンプ直結。Jockeyポンプで常時圧力維持し、起動遅れを防ぐ。
• 配管方式:湿式・乾式・予作動(プリアクション)を環境・誤放水リスクで選択。寒冷・冷蔵倉庫は乾式や加温。

 

• 水力計算:最不利ヘッド群で散水密度×作動面積が出るよう、配管径とポンプ揚程を決定。

4. 連結送水管:消防隊のための設備
• 屋外送水口は道路際で視認性良好・車両接近可の位置に。逆流防止と閉鎖弁配置。
• 立て管は防火区画を意識し、耐火被覆・地震ブレースを適用。最上階放水口圧を確保。

 

5. ポンプ・電源・制御 ⚙️
• 主ポンプ(電動/ディーゼル)+予備+Jockeyの構成が基本。N+1冗長で信頼性UP。
• 起動条件(圧力低下・手動・受信機連動)を二重化。逆転防止、ウォータハンマー対策も。
• 非常電源:自家発/蓄電池。切替盤のフェイルセーフと運転試験のルーチン化。

 

6. 凍結・腐食・スケール対策 ❄️
• 立管や屋外配管は保温・電熱、ドレン抜き、乾式で対応。腐食は内面ライニングや防食亜鉛。
• スタグナント(滞留)による劣化を防ぐため、定期試運転放水で水入替え。

 

7. 施工要領・試験・引渡し
• 耐圧/機能試験:設計圧で保持、漏れ・圧降下を確認。スプリンクラは水圧・空圧試験の手順を守る。
• 放水試験:最不利ヘッドで散水状況と圧力・流量を記録。検査成績書・写真で納品。
• 表示:流向・系統色・ヘッド番号・弁名板・操作手順を誰が見ても分かる配置に。️

 

8. 耐震・避難・建築との取り合い ⚠️
• 層間変位を見込みブレース・スイベルで吸収。二次部材落下リスクをゼロへ。
• 避難動線とヘッド配置の干渉を避け、天井落下時の作動性も検討。

 

9. よくあるトラブルと予防
• ヘッド周りの障害物→家具・看板・照明で散水影。レイアウト変更時の審査を運用ルール化。
• ポンプ逆回転→電源相違や接続ミス。矢印表示と試運転チェックで防止。
• 誤放水→プリアクションの配線・感知器設定ミス。インタロック試験を工程に組込む。

 

10. チェックリスト ✅
• 危険度区分・散水密度・作動面積
• 水力計算・配管径・ポンプ選定
• 水源(受水/高置/直結)・非常電源
• 連結送水口の位置・標識・逆止
• 乾式/湿式/予作動の環境適合
• 試験記録・操作表示・教育計画

 

まとめ ✍️
消火設備は最後の砦。水力計算×施工品質×運用訓練の三位一体で“作動して守る”設備を作り込みましょう。️

 

 

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